インターネットラジオとは、インターネットプロトコルを通じて、主として音声で番組を配信する、インターネットのコンテンツの一形態です。単にネットラジオ、ウェブラジオ、ネトラジ、IRともいいます。ラジオと称してはいるが、電波ではなくインターネット上にて配信されるため、パソコン等を利用し聴取します。
放送方式
放送の方式には、ダウンロード方式、オンデマンド方式、ストリーミング方式、P2P方式などがあり、使い勝手や著作権保護の観点からオンデマンド方式、ストリーミング方式が多い。接続、伝送、提供など、異なった部分ごとに複数の方式があります。
接続方式
1.ユニキャスト(Peer to Peer)方式は、TCPなどを用いて個別に接続を確立してデータを送信する方式です。
2.マルチキャスト方式は、1回データを送るだけでネットワーク上のデータを希望する全てのあて先に届くUDPマルチキャストパケットを用いて受信者にデータを送信する方式です。受信者ごとに個別に内容を送信する必要があるオンデマンド方式には適しません。配信側、インターネット伝送路共に非常に伝送帯域を節約できます。ただし、配信者と受信者の間に接続されている全ての IP機器がマルチキャストに対応していないと利用できないため、現時点ではあまり普及していない方式です。
伝送方式
1.ダウンロード方式は、全データを手元に一括してダウンロードしてから聴取が開始されるもので、主にMP3等の音声・音楽圧縮方式で圧縮され、HTTP や FTP などの既存のプロトコルを通じてファイルの形で配信されます。一般に再生開始までの待ち時間が長く、データの品質が伝送帯域幅の制限を受けないなどの特性がある一方、ファイルサイズの問題からデータは短時間となる傾向があります。最近のプレーヤーはダウンロードが完了する前に再生を開始できるものが主流なため、メタファイルを使えばストリーミングに近い操作性を実現できます。
2.ストリーミング方式は、全データを一度にダウンロードするのではなく、その時々の再生に必要なデータだけをリアルタイムに送信する方式です。一般に再生開始までの待ち時間をきわめて短くできます。RTSP、MMS などといった独自のプロトコルが使われ、データがファイルの形式を取っていないため特殊な方法を用いない限り保存できません。受信者一人当たりの利用する伝送帯域が抑えられることや、シーク操作などで飛ばされた部分のデータ送信を省略できるといった利点がある一方、受信者側の回線に十分な帯域がない場合などには「音飛び」等、音声品質のかなりの劣化が起こり、帯域の限られている端末では事実上聴取不可能となる副作用もあります。またこの方式を利用する事によりデータをリアルタイム処理することができるため、長時間の生放送も可能となりました。
提供方式
1.オンデマンド方式は、事前に放送する内容を収録しておくなどして、利用者のリクエストによっていつでも聴取できるようにする方式です。提供されている範囲で好きな時間に好きな内容を聞くことができます。
2.ライブ(生放送)方式は、マイクなどの録音機器から入ってきた音響をその場で配信データへと変換して視聴者へリアルタイムに送信する方式です。巻き戻しやスキップなどのシーク動作はできません。その時々の音響データしか提供できないため、伝送にはリアルタイム処理のできるストリーミング方式を利用する必要があります。